論語は幅広い方にご活用頂いております
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読者様から頂いた感想 1 初めて、かな論語を見たときに、身体に戦慄が走りました。 |
読者様から頂いた感想 2 最初は難しいのでは?と思いました。聞いてみると、村下会長様の何ともいえない心温まる声に聞き入ってしまいました。 人生の深さを感じました。 |
読者様から頂いた感想 3 此れをきっかけに、宇野哲人〜宮崎定一等の「論語」本と「大学」「中庸」「孟子」の本を買い、今現在は故安岡正篤先生の「論語の活学」等の啓蒙書を読んでいます。論語は“子曰く〜”位しか知らないと思っていましたら、よく知っている四字熟語の宝庫ですね。また、山県有朋の「有朋」も論語から命名されている、等々。感動しました。 |
山形県 高橋様より頂いたご感想 私事ですが、娘の大学受験の付き添いで2日間留守にしておりました。論語の問題が出たそうです。娘も仮名論語に親しんでいたので、すらすら解けたと喜んでいます。 |
勉強、知識ではなく、思いやりのある態度、人に接する態度、気遣いの4つを伝えています
人と人との間にある愛情を思想の中核におき、道徳性や秩序を重視しました。 尊敬をされる人柄になるには勉強だけでなく、
学んだことを実践していく。但し知識に頼り堅物にならないよう、心にゆとりを持ち、成長できるよう、芸事なども良いと語っています。
・・・どうでしょうか?
古い、新しいでなく、 人への思いやり、人格形成・・・
論語が2500年もの間、読み続けられているのには、変わらぬ大切なものがあるからではないでしょうか?
論語の言葉を残した孔子とは、どんな人物だったのかをお話しますね。 孔子を知ることで、きっと論語の名言に興味が湧いてきます。
孔子は、3歳で父親を亡くし、17歳で母親を亡くしました。貧困から抜け出すために、学問を学びました。
論語の『十有余にして学を志す』には、孔子自身の体験があります。学びも独学だったとされています。
学ぶこと=生きることに直結していました。
孔子の噂を聞き、弟子入りを望む者も現れました。孔子は司法長官として活躍します。孔子が行ったことで、治安はよくなりました。そして、2年後、司法の最高責任者にまでなりました。
ただ、仕えていた魯の諸侯が仕事をせずに3日間も任務をほったらかしにする姿を見て
あきれた孔子は仕事を辞め、各地へと旅に出ます。
孔子が訪れた国では、孔子を雇用しようとしても、 孔子ほどの優秀な人物が国を出るには、何か策略があるに違いないと、命を狙われることもありました。
こうした流浪生活で13年間過ごし、ようやく故郷に帰ることができました。
故郷に帰ってからは、仕官せず相談役として過ごしました。
孔子は73歳で生涯を閉じますが、亡くなるときに、
泰山其れ頽れんか 梁木其れ壊れんか 哲人其れ萎まんか
泰山は崩れようとしている 梁柱も壊れようとしている 哲人が身まかろうとしている
と、無念の死であったと記されています。
孔子の生い立ちから、仕事での境遇、人生を知ることによって、論語をより理解することができます。孔子の死後、400年後に誕生した論語。孔子は自分で論語を書いていません。孔子の教えを受けたお弟子さんたちが教えを記しまとめた内容が論語です。
論語には、孔子が人生を通して体験し学んだ知恵と教えが詰まっています。
インターネット書店のアマゾンで「論語」と入力して検索をすると
和書で約1300冊が表示されます。すごいのは本の出版数だけではありません。
著者に、名経営者と呼ばれる方、思想家の方々の名前が出てきます。
論語は、経営において、人生において、さまざまなタイトル、切り口で語られています。
切り口は複数あっても、
思いやり、自己を磨く、現実の大切さ思いやり、自己を磨く、現実の大切さを、
どの本も語っています。
ここで言葉にしてしまうと軽くなってしまい、正確にお伝えすることができませんので、
論語を読む中で、あなた自身が気づきを得て頂ければと思います。
孔子も、自分の話を文章にしなかったのは、
「文章にしては伝わらないこともある」と、皆が集い議論をすること、
人が集う場での対話を大切にしていたからです。
孔子が、現実を大切にしていることは、論語の中にも記されています。
子不語怪力乱神。子不語怪力乱神。
子、怪・力・乱・神を語らず。【述而第七】
世の中には、人間の認識できる範囲を超えたことがあります。 孔子は人間が物事を思考し、判断できる範囲には限界があるとして、不思議と言わ
れる分野については語りませんでした。 では、何か大きな問題、経験したことが無い問題が起きた時にはどうすればいいのか?
その教えもあります。それは、
温故而知新。可以為師矣。温故而知新。可以為師矣。
故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知れば、以て師と為るべし。【為政第二】
この意味は、今の状況がどんな起源から起き、どんな過程を経てゆき、今の状況になったのか?
時間の流れを逆行し、過去のいきさつを思い起こせば、問題点を知ることができ、打開策につながるという教えです。
最近ブームの、原因と結果の法則にもつながる教えです。
このように、論語の中にさまざまな教えが入っています。哲学書でなく、
人生を豊かに、自分を豊かにする教えが詰まっています。
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解説本ではなく原典を読むことの価値は、計り知れないと一般に言われるところです。
仮名論語は原典そのものではありませんが、漢文の原典を日本独特の文字である仮名を交えて表記してあることでとても学びやすいものとなり、日本人にとって原典以上の価値を発揮しています。
これが、論語普及会の果たされているとても大きな価値だと思われます。仮名論語を読んでいると、すっと心に入ってくるようで、解説者を介さず直接孔子と対話しているように感じられます。
毎年多くの解説本が出版されておりますが、2500年前の原典に、仮名混じり文を通して直接触れることは、言葉では表現できない、背後の見えないものを学ぶことができます。
最近の国語教育は、もっぱら解釈や鑑賞を中心とし、このように古典を暗唱するという習慣はなくなってしまいました。むしろ、意味が分からないのに暗記させるのは悪い教え方だ、という考え方が浸透しています。
しかしながら、明治維新の思想的な原点となった吉田松陰は、玉木文之進に素読によって育てられたといいます。玉木文之進は、幼児達に素読を厳しく仕込む師として知られていたため、この厳しい詰め込みを見て
、「小さい時にそのように詰め込むと、自由な発想が失われてしまう。子どもはのびのびと育てないと萎縮してしまう。」 と評する人達がいたといいます。
しかし、結果として、教育的巨人とされる吉田松陰は、素読によって育ち、現在の数え年九歳にして、藩校明倫館で家学の教授を務め、また、翌年には藩主に武教全書を講じたのでした。
また、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士
も、小さな子どものころに四書五経の素読をして育っておられます。学業は決して一朝一夕になるものではなく、こうした背景があって、まれに見る学者一家が
誕生したということを知らなくてはなりません。このように、幼児期の素読の訓練は、吸収力がまるで違う頭をつくります。吸収力だけではありません。そこか
ら出てくる創造力も抜群なものになるのです。
言ってみれば、小さな子どもの頃の夜ごとの素読が、湯川秀樹博士の中間子理論を生みだしたといっても過言ではないと思うのです。
仮名論語の文語文の書体を初めて見た時は、鳥肌が立つほどでした。
平安時代から1000年近く続いてきた文語文は、日本人の潜在意識に深く根付いており、伊興田先生の達筆によって、”道徳心”が呼び起こされた感じを受けました。
口語文になってからは、たかだか100年あまりであり、ある学者は、日本人のDNAには文語文が焼きついていると言っているそうです。生涯の蔵書として持っておくには本当に相応しい教本セットだと思います。
論語普及会さま、ご縁を頂いた方のご協力で、この論語は完成いたしました。論語が、人生を豊かにし、人間力の向上に役立つ一冊になります。
論 語全二十巻を、CD3枚に収めております。CDで論語を聞き学ぶ。教本を目でおいながら、CDを聞くもよしです。興味があれば、素読をして頂くのも大変効 果があります。 聞いて終わり、読んで終わりではなく、孔子の残した論語の叡智をあなたの日々の生活頂けることを心より願っております。
グローバルサクセス 菊池昭雄
追伸:
論語と聞くと「内容が難しいのでは・・・」と感じる方もいらっしゃいますが、論語を読むと、聞いたことのある言葉や考え方にあふれていることに気づくと思います。
ここで紹介しました孔子翁の人生を客観的に聞くと、恵まれたものでは無いと感じるかと思います。早くに親を亡くす、優秀であるがゆえに命を狙われる。想像
も出来ない経験をしてきた中で、お弟子さんに語った教えを、お弟子さんが長い年月で文章にしてまとめたものが論語です。うわべでなく、深い人生の経験をし
た孔子翁にしか語れない内容です。時代が変わっても、変わらないものが論語にはあります。
一度に読んで内容を理解せずいつでも学びを得られるのが論語です。少しずつでも読み、日々の振り返り、ご自身の成長に末永くお役立ていただければ、大変う
れしく思います。この論語本と素読CDが、あなたにとって末永くご活用いただけることが一番の願いです。